リサイクル&環境技術の製品化に取り組んでいます
国土興産は循環型社会を目指し、リサイクル業を行っていますが、中でもプラスチックの再資源化には特に力を入れています。
排出企業様からお預かりした容器包装材のプラスチック資源を再原料化するため、日々設備や技術を研究しております。この努力が実り、国土興産で分別・処理されたプラスチックを原料とした建材は「新JISマーク」を認証取得しています。
ペレットの原料となるのは
事業所から出る再生可能プラスチック
事業所から排出されるエアマット、ビニール袋、PPバンド、ストレチフィルム、PP系容器など、単独の素材でできた大量で均一な汎用プラスチックは、再利用化可能な「資源」となります。前処理をした再生可能プラスチックを北杜市高根町の工場でペレタイザー(造粒装置)に投入、溶解、成形、冷却・乾燥すると、粒状のベレットとなります。
前処理工程を就労継続支援事業所に委託
地域社会福祉活動に貢献
再資源化の工程に入る前に、シールが貼ってあるのを剥がす、汚れているものを取り除くなど、製品化の工程以前に必要な前処理を行います。機械ではできず、人の手によって、根気よく丁寧に行うしかない工程です。国土興産では、社会福祉法人「新友会」の就労継続支援事業所「友の丘」(北杜市須玉町小倉)に、この作業を委託しています。作業に従事している方たちは、環境を守る仕事で社会参加しているという誇りをもって、はたらいてくださっています。
水や腐食に強い再生ペレットは
エクステリアや建材の原料として有効
容器包装材から再ペレット化された再生プラスチックは、デッキ材、建材、袋等に活用されています。ミサワホーム様では、建築廃材として排出する廃木材を破砕・粉砕し、当社製のベレットと混合、溶解し、デッキ、パーゴラ、ベンチなどのエクステリア製品として成形し「M-Wood2」として活用しています。また、マクドナルド様からは袋入りケチャップ、マヨネーズなどの中身入り容器を回収し、容器と中身を分別、容器を洗浄破砕し、ペレット化しています。マクドナルドあきる野小川店(東京都)、辰巳台グリーンタウン店(千葉県市原市)では、このペレットが、店の外に置く「リサイクル原料100%」のベンチの素材として用いられており、環境に配慮した企業イメージのアピールにつながっています。
粘性の強い固体を吸引回収できる、
レシーバータンクユニット
これまで味噌や汚泥のような、粘性の高い固体を回収する場合には、大きな重機を使って運ぶか、タンクの利用効率効率の悪さを承知で、吸引作業車を使うしかありませんでした。国土興産が開発した「レシーバータンクユニット」は、吸引作業車とノズルの間に装着することで、粘性の高い固体を装置内で攪拌し、吸引物をフレコンバッグやドラム缶に詰め直すことが出来ます。このようなことができるのは、レシーバータンクユニット以外にはありません。
近年、大型車両が入っていけないような狭い場所に一時的に埋設された除染土を、貯蔵施設に移動する際に有効だと、注目を浴びています。